人気ブログランキング | 話題のタグを見る

学芸員を退職後、これからの生き方を模索しています。シマを愛する←奄美⇔沖縄→の目線を通して、気ままに書いていま~す♪

by yukari-gou
 
よりどころを求めて その2 ~子ども劇場の現場から~
前々回観た、あの屑屋の演劇の際には、事前にエコに関する学習を遊びを兼ねて、
きちんと時間をとって、やっているんですねー。

それから今回の人形劇「おたまじゃくし101ちゃん」の上演にあたり、
おたまじゃくしの見学会をおこなっていました。
実は、この方法は、博物館や美術館でも行なうやり方です。




とくに特別展などの展覧会を観覧する前に、学芸員が学校に出向き、
展示テーマに関する出前授業を体験学習形式で行なうのです。

子どもたちは実際の経験を踏まえているので、
ホンモノの展示をみるだけで、それを全身全霊で感じることができるのです。
そこには、余計な説明は要りません。
ただ静かにモノと対峙する時間を過ごすのです。
これがないと、ここで、解説ばかりに目がいってしまうのが、残念です。

しかし、この方法を本当に理解し、実際に館の体制を整え、
実行できている博物館施設は非常に少ないのが現状です。
遠足なんかで来館されると、ほとんど羊の放し飼い状態で悲惨です。

地域でお母さんがたが、すでにこのような取り組みをなさっているということに、
わたしはとても感動しました。

子どもたちをとりまく地域が成長していくなかで、
いつも島の外から巡回してくる舞台を見るだけでなく、
いつか、自分たちの力で、自分たちのシマを表現できる日がくることを楽しみにしています。

自然環境は別として、教育生活環境をみていると、
親戚など身をよせることのできない島外出身の者が、

この島で子どもを産み育てることが、いかに不安が大きいものであるかということに、
目を向けている行政の方は、意外と少ないのではないでしょうか。

地縁血縁の目がとおっている自分たちのホームグラウンドのなかで
長く暮らしていると、あまり気づかないかもしれませんね。

行政では目の行き届かない、こぼれ出たすき間を埋める、地域のコミュニティーとして、
この子ども劇場が地域で果たす力は、とても大きなものだと感じました。
同時に、子育てにあたって、心のよりどころとなれそうな、大切な存在になりつつあります。

さらに、その活動内容があまり理解されていないせいか、今回、県域という広域にあたり、
奄美大島地域の広報や地元協力をお願いして走り回ったメンバーの声をきくと、
地域への浸透をすすめるにあたり、もう少し行政の声欠けバックアップがほしいという
切実な声もきこえてきました。

2005年3月29日に交付された鹿児島県文化芸術の振興に関する条例の一文を紹介しましょう。

文化芸術は、人々に楽しさや感動、精神的な安らぎをもたらし、
豊かな人間性をかん養し、創造力をはぐくむものである。
文化芸術を創造し、享受し、文化的な環境の中で生きる喜びを見いだすことは、
人々の変わらない願いである。

各項目をクリックしたら頁に飛びます → 子ども劇場公式HP
公演の様子が一部紹介されています
↓ ↓ ↓
奄美大島龍郷町公演  奄美大島瀬戸内町公演  奄美市小湊公演 奄美市伊津部公演  喜界島公演
by yukari-gou | 2007-05-21 11:25 | まちづくり
<< 今日正午からテレビNHKのど自... よりどころを求めて その1 ~... >>


S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31
ライフログ
検索
以前の記事
カテゴリ
お気に入りブログ
タグ
最新のトラックバック
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
関連リンク