釣りに出ると、わたしは、もっぱら車内で読書か、海辺の散歩をする。
最近、涼しくなってきたので、嫌がらずについていくことにした。
陽射しが傾いたころを見計らって、堤防にのぼり、30分だけと決めて、
めずらしく、わたしも竿を投げ入れてみた。
見すかされたのか、まんまと、餌を奪われた。
「皮にさせばいいんだよ」
と、サンマの切り身を、器用にひねくりまわす手つきを真似して、
わたしもやってみた。
しまったサンマの皮に、釣り針がうまい具合に、
はまるようになった。
満潮で、潮のながれが変わったそのとき、
おもりにしては感触が少し重たいな、と思った瞬間、
ぶるんと、当たりがあった。
急いで引き上げると、ネバリを一匹ゲット!
沖縄でいう、ミーバイだ。
上から2番目が、それ。
身がぷるるんとしたアクアパッツァに、化けました~。