学芸員を退職後、これからの生き方を模索しています。シマを愛する←奄美⇔沖縄→の目線を通して、気ままに書いていま~す♪

by yukari-gou
 
家族の転機
先月、わたしが沖縄帰省している最中、
義母が那覇の病院に緊急入院することになりました。
与論島へ医師派遣をおこなっている琉大付属病院が、受入先となって下さったからです。

日ごろ、一人で農作業をやっている義母は、
家を空けると近所に世話をかけるからと、島内の病院へ入院することさえこばんでいました。
しかし、病状の悪化を危惧して、かつて同じ症状に冒された伯母が、那覇への入院を薦めました。

5日間で退院でき、与論島の病院で通院で様子を見ていましたが、症状が一転。
夜も眠れない辛さで、再入院となっていましました。

タイミングよく、東京やアメリカから与論島へ帰省している義妹たちの顔をみるなり、
あんなに気丈な義母が、泣きくずれてしまったのです。
施設暮らしの義父にも、異変がおこった矢先でした。

病気ひとつしたことのなかった義母の変化に、
いま、家族に訪れた転機だと、夫とは悟ったようです。

子育ても、介護も、兄弟や家族が近くにいれば、
どんなに大変なことでも、充実した楽しい時間の共有になることか。。。

島というのは、家族をも分断してしまいます。
それが島の暮らしなのです。

夫や地域の仲間に恵まれながらも、どこか寂しい思いがあった時間。
北大島と南大島の二重生活に奔走していた空間。
いまこそ、家族が一緒になるとき、なのかもしれません。
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# by yukari-gou | 2008-03-16 10:54 | つぶやき
 
どこにいても ~7年ぶりの家族再会~
しばらくブログをお休みしていました。
先月は、沖縄の実家で、家族全員が顔をそろえました。
祖父の葬式以来の7年ぶりでした。

東京で暮らす末妹は、来年から後輩を指導する立場になるようです。
初めてもらった給料で、夕食をご馳走してもらった3年前が、ほんのちょっと前なのに。。。

そんな妹が彼氏と別れたばかりだときき、
これは、沖縄へ帰るチャンスだと、家族みんなが手ぐすねを引いて待っていました。
女の子は、向こうで彼氏をつくると、向こうの人になってしまうから。。。
私が故郷を出てきた手前、とても複雑な思いがしました。

沖縄と兄弟島といわれている奄美大島に住ませてもらいながらも、
「ほら~、見てごらん。奄美の人はこんなして、がんばってるんだよ~」
そう心で思いながら、沖縄のふるさとへメッセージを送っています。

妹は妹の人生を送ればいい。

でも、どこに暮らしていても、故郷のために何かできる人になってもらいたい。
おしめも変えてあげた妹だけに、なんだか親心のような心情がはいってしまいます。
どうか、いい出会いがありますように。。。
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# by yukari-gou | 2008-03-06 10:47 | つぶやき
 
うごく時間 ゆんたく時間
タンカン収穫のお手伝いも最終日の3日目。
今日は、販売所となっているサン奄美へ、発送用と加工用を出荷。

はさみ入れ時期とはうって変わり、
加工工場には、材料となるタンカンが
袋詰めで山積みになっていた。

住用村の農家であれば出荷できるという、
サン奄美の運営は、農家規模に関わらず、
決められた一定量を出荷できるそうだ。
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いつも温かい笑顔でつつまれている
この販売所の秘密に関係ありそうだ。

和田農園へ戻り、選定作業を終えると、もう昼休み。
小屋の囲炉裏を囲み、まかない食を頂くのが、リズムとなっていた。

自家栽培の大根や人参の煮物。
豚汁や菜っ葉味噌汁。
なんと今日はモクズガニのガン(カニ)汁。
焼き魚に漬物。
黒米の入ったご飯。

午後の作業の後には、
ふくらカンなど手作りのお菓子。

和田さんが毎日作って下さる食事は、素材の味が利いて美味しい。
昨日は、一緒に作業をしているSさんの
手作りヨーグルトケーキがあんまり美味しかったので、
わたしも触発されて、ぜんざいを持っていった。

沖縄の宮古島産の小豆と
産地は忘れてしまったけど、国産のもやし豆で手作り。

作業時間と昼食やお茶の時間がほぼ同じなので、
こんなんでいいの~と恐縮してしまった。
でもこれって本当の意味で島のユイワクだと思う。
本当にいい経験ができた。

おしゃべりの中で、和田さんご夫妻の懐の深さと
島の食材や生活を大切にする姿勢が、この農園にはあふれていた。

労働時間と休憩時間。
いや、おしゃべりしながら働いているって感じのほんわかペース。
子どもたちを見守る大人たちのまなざし。
語らいを求めてやってくる人々。

ユイワク、ユイマールの形そのものが、この販売所の運営を支えているといってよい。
とっても居心地のいい空間だった。
タンカンの時期が、もっと長かったらいいのに。
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# by yukari-gou | 2008-02-23 23:16 | これ見てシマ産品
 
わたしをにらまないで
「おーい、おーい」
声をする方をみても、人影は見えない。
「おーい、おーい」
覚えた言葉を繰り返すオウムのような声。

怖々とアイツの方を見上げると、
相もかわらず、微動だにしない黒い物体。
まさかコイツが話しかけているわけではあるまい。

これは普通の畑で見慣れた
黒いビニール製の偽カラスではなく、

主の和田さんが、カラス避け用にぶらさげた
本物のカラスだ。
f0001865_1151191.jpg
全くカラスが寄り付かないところをみると、
即効性はあるようだ。

あの奇妙な声は、何だったのだろう。
カラスにとり憑いたケンムンのまやかしか。

あるいは、こんな姿にされてしまったカラスの魂が、
わたしを試しているのか?

よりによって、アイツが見下ろしている場所に限って、
鈴なりになったタンカンの実、取り残されている。

ボクの実を採らないで!
そういっているように聴こえる。

アイツと目を合わさぬよう、ヘッピリ腰で剪定した。
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# by yukari-gou | 2008-02-22 22:09 | これ見てシマ産品
 
タンカン収穫おてつだい
タンカン収穫のお手伝いに行ってきた。

なぜタンカン?

昨年耳にした話。
収穫の手が足りないため、
熟したタンカンをみすみす腐れてしまう農家もあるときき、
何かお手伝いできないものかと思ったのがきっかけ。
f0001865_0592151.jpg

今年は台風の影響も少なく、タンカンの出来は上々。
タイミングもばっちり。
こりゃ~やらない手はない。

ぜひこの農園でおてつだいしてみたい!
と向かったのは、退職後にはじめたという、奄美市住用村にある和田さんご夫妻の農園。

しかし収穫時に、この長雨。
やっと晴れ間がのぞいたタンカン畑に足をふみ入たのは、
はさみ入れ式から10日以上がたっていた。

収穫袋を肩にさげ、剪定はさみを片手に、
コツを拝聴しながら、タンカンを剪定する。
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水分をたっぷり含んだタンカンはずっしり重く、
10個あまり袋につめただけでも、肩にのしかかった。

担ぐ肩の左右を、時々入れ替えないと、
肩を痛めてしまいそうな程の重さと量に、
そんなに甘いもんじゃないぞ~。

ベルトコンベアーに載せたタンカンは、
そのままそこでブラッシングされると、
サイズ毎に振り分けられる。

なんとありがたいベルトコンベアーだこと。
これを1個ずつ手でやっていたのではホント大変。

選別されたタンカンは箱詰めされ出荷される。
収穫の最盛期の限られた時期に、
これだけの量をさばくのは、まさに家族総出といったところ。
f0001865_184616.jpg
ご主人が手術をした昨年には、全く出荷ができない状態で、
多くのタンカンを無駄にしてしまったそうだ。

風にのって私の耳に入ってきた、
タンカンを落としてしまった話は、この和田農園の事だったのだろうか。

おいしい食事やお茶までご馳走になったうえに、
規格外ではじかれたタンカンを山ほど頂いた。

だいだい色の大島の二月は、
収穫の喜びを堪能できる季節だ。
妙な縁を感じた一日だった。
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# by yukari-gou | 2008-02-21 00:53 | これ見てシマ産品
 
松本清張とアハ体験
雑誌『ダ・ヴィンチ』に、「爆笑問題の日本史原論」という連載がある。
爆笑問題の2人の掛け合いを、読んでいると、
静かな図書館で、何度もあやうく、声をあげて笑いそうになった。


3月号は、日本の文豪編 松本清張だった。

小学校卒の清張は、学歴差別社会を経験し、兵役時代に初めて、平等という感覚を知る。
当時、大学出の作家たちが、恋だの何だのいっている私小説に対し、
斜めに構えていた清張は、


大衆を相手にした社会派推理小説を描く国民作家として、
41歳の遅いデビューを果たす。


ジャンルは、推理、歴史、時代、ノンフェクション、現代史、古代史など多岐にわたり、
犯罪者の環境や社会構造に目を向けて、一般的にかつ文学的にして、
ミステリーそのものを作りかえてしまった。


一昨年、那覇の桜坂劇場で、清張原作の『砂の器』のリバイバル上映を観て、
改めて清張の凄さを知ったわたしは、
デビュー作となった『西郷札(さつ)』を
今朝、さっそく読んでみた。


この作品は、清張が新聞社に勤めていたときに、
たまたま知った『西郷札』のことから端を発したものだったそうだ。


西郷札とは、西南戦争中、西郷隆盛が率いる薩軍の物資調達のため、
奇しくも西郷が亡くなる明治10年1877年に、発行された軍票だ。


作品とその時代背景、そして作品をつくるきっかけとなった作家の制作背景を
あわせて読むことで、
史実と虚構のはざ間を移ろう、清張の頭のなかを盗み読んでいるような気がして、
面白い体験に浸ることができた。


いま、爆発的な人気をほこる脳科学者の茂木健一郎氏の言葉を借りれば、
「アハッ体験」
をさせてもらった感じかな~。


それにしても、あの爆笑問題の記事って、
2人がコントをやったのを、編集者がテープおこしするのだろうか?
それとも、自ら執筆しているのだろうか?
どうでもいいことだけど、何だか気になる。
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# by yukari-gou | 2008-02-16 11:23 | 本とか
 
移転
やっとこさ、電話の移転が完了。
前の住人が回線は引っ張ってきていたので、立会不要な工事で済みました。


経費削減をすすめていくと、家族とともに日々生活する拠点に、
ネット環境があった方がよいので、移転を決行。


二重生活なうえに、変動期が重なるため、馴染むのに少々苦労しましたが、
閉塞感のなかにも風穴があいたようで、精神上かなり安定した感じ。


奄美大島のように、そう簡単に行き来ができない南北の広さを、柔軟に動こうと考えたら、
ちょっとやそっとのことでは、太刀打ちできないのです。


転んでも、ただでは起き上がらないぞ~。
マイナスをプラスにとるべし。
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# by yukari-gou | 2008-02-14 15:53
 
映画『母べえ』 閉鎖の危機おわれる奄美大島シネマパニックで観る
先週末、映画『母べえ』を、名瀬のシネマパニックで見ることができました。


言論統制がおこなわれていた戦時下において、
治安維持法によって検挙されてしまった父の心の支えとなっていたのは、
家族から届いた手紙。


生きているという実感を感じることができたのが、
行間に垣間見える、家族の元気な笑顔。


最後は、舞台の時代は、いっきに現代へと移ります。
親の世代が生きた、すぐこの間のこと、現代にもつながっているんだという、
山田洋次監督の強いメッセージは確かに届きました。


静かな怒り……。


奄美大島ロケもおこなわれ、地元では話題になったこともあり、
さらに、いま島唯一の映画館が閉館の危機にさらされていると地元で報道された影響もあって、
週末のその時間は、20名ほどの観客がいらっしゃいました。
こんな人数でも多いほうだと思います。


会員のお得感は、いつでも1000円という値段的なものしかないけれど、
会員以外の方は、水曜日のレディースデー、最終時間割引、
シルバー割引なども利用しながら、
映画館のなかでしか味わえない世界を堪能してほしいと思います。


私が初めて奄美大島に一人旅に来たとき、
映画館がなくって、愕然としました。


仕事や私用で旅先に出たとき、夜、一人で時間を過ごせる場所って、映画館なんです。
ぜいたくな自分だけの時間。


結婚して奄美大島で暮らすようになったころには、
ちょうど今の映画館ができたばかりだったので、
精神文化が満たされる場所は確保できたと、内心喜んでいたものです。


シネマパニックを開館する際、経営者のKさんは、
他所の閉鎖された映画館の椅子を中古で買い付けたり、
少しでも快適な空間にしようと、奔走したそうです。


そりゃあ、都会の映画館に比べれば、劣る部分もあるでしょう。
映画館のない場所で巡回する際には、どうしてもパイプ椅子になってしまいます。
それと比べればどんなに快適なことか。


わたしは最近、思いっきり泣きたくても、泣けませんでした。
それなのに、ここに来たら、目の前が何度もくもってみえなくなるのを拭いながら、
映画を観終えました。


優しく、心を癒してくれる場所。
ほんの少しでも、非日常に連れていってくれる場所。
そしてまた、自分の立ち位置にもどり、また歩き始めることができます。


やっぱり、映画って、いい。
これからもいい映画、上映してほしいです。

本映画のキャッチコピー
「小さな茶の間を、大きな時代を通り過ぎていく」
ではありませんが、


小さな島にある、小さな映画館を、多くのファンで支えていく社会であってほしいものです。
ベルリン国際映画祭コンペでも、ぜひ入賞がんばってほしいものですね。

シマの映画館
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# by yukari-gou | 2008-02-13 09:09 | エンタメ
 
タンカンに水筒
沖縄からもってきた水筒は、ぜ~んぶ保冷用。
さいきん水漏れもはなはだしいので、ついに買い換えました。


やっぱり、熱々のお茶はあったまるな~。
保温ポットのありがたさ。
一度沸かしたお湯は、保温ポットに入れ替えておくようにします。


今朝、そのお気に入りのポットを車にのせるのを忘れてしまい、
あ~、お昼まであともう少しの辛抱。


ん?
いいのがあるじゃん。


ふと、横に目をやると、
ポケットに、1個だけ忍ばせてあったタンカンが、
助手席で、ごろりん。


わらしべ長者の女の子の気分。
タンカンにマイ水筒があれば、怖いものなし。


水分補給にベストマッチ。
この時期は、これに限ります。


橙色の2月。
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# by yukari-gou | 2008-02-08 23:14 | つぶやき
 
旧正月
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旧正月の島の豚料理にかかせないフダンソウ。
近所のお店でみかけたフダンソウは、こんなにカラフルでした。

お店の方も、
「これ、使ってみようかって思って」
あまりの鮮やかさにアンバランスさもないわけではないけれど、
これ、イタリアンに合いそうな感じ。
う~ん、なんかイメージ沸いてきたぞ~!


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敬老会は、きまって旧正月に行なっているという瀬戸内町の勝浦集落に、
ちょっと足を運んでみました。

数少ない商店をはじめ、小さな金融機関までが、
平日だというのに店じまい。
そんな通りの静けさとは一転し、
にぎやかな舞台余興は、すでに終盤にさしかかっていました。

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学校を早退してきたという小学生や、
小さな子ども達の晴れ姿をみていると、新年のかおりが漂ってきます。
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# by yukari-gou | 2008-02-07 23:00 | 生活者としてのシマの風景


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