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学芸員を退職後、これからの生き方を模索しています。シマを愛する←奄美⇔沖縄→の目線を通して、気ままに書いていま~す♪

by yukari-gou
 
未来へつなげる
佐仁料理の取材を受けるから一緒に食べにいらっしゃいというお誘いに

追い込みの作業があるにもかかわらず、春の陽気にも浮かれ、
ご飯に呼ばれた家族のように、つい、いつものように、足が向いてしまいました。



井戸端的に立ち上がったこの会は、命名三十日会。
毎月30日に集落の女性たちが集い、立場や思想をこえ、
自由に語り合える場として誕生しています。

三十日会をきっかけに、佐仁料理が集落の顔となって、メディアにも取り上げられ、
徐々に知られるようになってきました。

これは、佐仁の人々が、自然の恵みを暮らしの一部に取り入れるという、
生活スタイルがなりたっているからできることです。

でも、少し気がかりなことは、
いつも集まるメンバーの顔ぶれや年齢を見ていて、
これに続く後継者が出てくるのか、ということです。

全てを自給自足に頼ることはできなくても、資源を取り尽くしてしまうことのないように、
地域の味を絶やすことなく、小さな産業に変えていけないものか……。

アオサの天ぷらはじめ、12品目のおすそ分けを口いっぱいにほおばりながら、
ふとそんなことを考えてしまうのです。
自分のことでもいま大変なのに……。

夫や家族、子育て、親戚、地域、仕事の悩みは、
長く生きてきた先輩に聞いてもらうだけでも、元気になるもの。

この日、娘が働きに出ている代わりに、孫を3名も見ているという女性が、
「はっけーなんでこんな目にあわんばいけんのかいっち」
と、半分本気で冗談のような声がきけました。

「この○○おばは、その分、頭が切れるよ」
とすかさず返してくる会仲間の笑顔。

そんなステキな女性たちのホットステーションは、
今も確実に、ちゃんと地域に根づいています。
by yukari-gou | 2007-04-07 11:22 | 生活者としてのシマの風景
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